キャンプのギア選びをしていると、素材で迷うことが多々ありませんか?
色々ある素材の中でも特に迷うことが多いのが、調理アイテムにも使われる「アルミ」と「ステンレス」。
クッカーやシェラカップなどにも用いられ、アルミ製かステンレス製かで迷った経験がある人も多いでしょう。
そんなアルミとステンレスですが、
- アルミとステンレスの違いを知りたい。
- アルミとステンレスのメリットとデメリットは?
- それぞれが活躍する具体的なシーンを教えてほしい。
と感じている人も多いはず。
そこで本記事では、アルミとステンレスの違いからそれぞれが活躍する具体的なシーンまで徹底解説します。
この記事を読み終えると、アルミとステンレスの特徴を理解できるため、適切なキャンプ道具選びができるようになりますよ。
キャンプ道具選びで失敗したくない人は必見です。
アルミとステンレスの基礎知識
まずは、アルミとステンレスの特徴から把握していきましょう。
アルミの特徴
アルミの特徴は以下の5点。
- 重量が軽い
- 強度が弱い
- サビにくい
- 熱伝導率が良い
- 価格が安い
アルミは金属の中でも重量が軽い金属になります。
- アルミの比重
- 約2.70
- 鉄の比重
- 約7.80
身近な金属として知られる鉄と比べると、約3倍アルミのほうが軽いです。
強度は弱いですがしなやかに曲がるので、テントのポールなどにも使われます。
また、熱伝導率が良いためクッカーなどの調理器具としても活躍する素材です。
金属の中では価格が安いのも特徴のひとつです。
ステンレスの特徴
ステンレスの特徴は以下の5点。
- 重量が重い
- 強度が強い
- サビにくい
- 熱伝導率が悪い
- 表面にツヤがある
ステンレスは重量が重い金属になります。
- ステンレスの比重
- 約7.90
- 鉄の比重
- 約7.80
鉄と比べてもほぼ同じの比重なので、鉄と同等の重さ。
強度はとても強く熱による変形が少ないので、焚き火台などにも使われます。
また、熱伝導率が悪い分保温性に優れるため、水筒やマグカップの素材としても活躍します。
表面にツヤがあり汚れがつきにくいのも特徴です。
アルミとステンレスの違いを6つの項目で比較
アルミとステンレスは、どちらもキャンプでよく使われる金属です。ゆえに、素材選びで迷うこともあるので、分かりやすいように比較表にしました。
材質 | アルミ | ステンレス |
---|---|---|
強度 | 弱い(しなやか) | 強い |
重量 | 軽い | 重い |
熱伝導率 | 良い | 悪い |
サビにくさ | サビにくい | アルミよりサビにくい |
見た目 | マットな質感 | 光沢がある |
価格 | 安い | 高い |
1つずつ解説していきます。
①強度
材質 | アルミ | ステンレス |
---|---|---|
強度 | 弱い(しなやか) | 強い |
強度はアルミよりステンレスのほうが強いです。耐久性という意味でもステンレスのほうが高いといえます。
ステンレスは熱による変形も少ないので、火消し壺の素材としても優秀です。
下記の記事で、筆者おすすめのステンレス製の火消し壺を紹介しているので、気になる方はチェックしてみてください。
②重量
材質 | アルミ | ステンレス |
---|---|---|
重量 | 軽い | 重い |
重量はアルミの方が約3倍軽いです。
- アルミの比重
- 約2.70
- ステンレスの比重
- 約7.90
車を使ったキャンプではそこまでメリットを感じないかもですが、バックパックを背負った登山などでは圧倒的にアルミが有利です。
なので、ご自身のキャンプスタイルと照らし合わせるのが重要になりますね。
車を使ったキャンプの場合は、重量はあまり気にならないです。
③熱伝導率
材質 | アルミ | ステンレス |
---|---|---|
熱伝導率 | 良い | 悪い |
熱伝導率はアルミの方が良いです。熱伝導率は聞きなれないので難しく感じますが、下記のようにイメージすればOK。
- 熱伝導率が良い
- 温まりやすく冷めやすい
- 熱伝導率が悪い
- 温まりにくく冷めにくい
要するに、サッとお湯を沸かしたいときや炒め物をするときにはアルミが向いていて、鍋などじっくり煮込むときはステンレスが向いています。
熱伝導率はどっちがいいとかいう訳ではなく、適切に使い分けることが大切です。
④サビにくさ
材質 | アルミ | ステンレス |
---|---|---|
サビにくさ | サビにくい | アルミよりサビにくい |
アルミ、ステンレスともにサビにくい素材です。
特にステンレスは、サビ(stain)ない(less)という語源が表すように、非常にサビにくい素材。
キャンプなど屋外で使用する場合は、ステンレスのほうが長く清潔に使用できるでしょう。
とはいえ、アルミもサビにくい素材なのでそこまで神経質になる必要はありません。
⑤見た目
材質 | アルミ | ステンレス |
---|---|---|
見た目 | マットな質感 | 光沢がある |
見た目の違いでアルミとステンレスを見分けることができます。
- アルミの見た目
- マットな質感
- ステンレスの見た目
- 光沢がある
アルミはマットな外観ですが、ステンレスは光沢があって鏡のように写りこみます。
なので、見た目からアルミかステンレスかある程度判別が可能です。
またイメージとして、光沢があるステンレスは高級感を出しやすく、マットな質感のアルミはカジュアルな印象を与えることができます。
ステンレスは汚れもつきにくい。
⑥価格
材質 | アルミ | ステンレス |
---|---|---|
価格 | 安い | 高い |
アルミはステンレスに比べて安価なため、コストを抑えたい場合に適しています。
価格が高くなりますがステンレスは耐久性が良いので長持く愛用できます。
結論、価格で選ぶのではなく用途に応じて選択すると失敗しにくいです。
それでもクッカーはアルミかステンレスか迷います。。
クッカー選びでアルミかステンレスで迷っている方には、ユニフレームの「fan 5」がおすすめ。
熱回りを重視するライスクッカーには熱伝導の良いアルミが使われており、長時間火にかける鍋には耐久性の高いステンレスが使われています。
クッカーそれぞれが最も性能を発揮できるように、最適な素材を組み合わせあるのがユニフレームの「fan 5」です。
サイズ違いで2種類あって、自身のキャンプスタイルに合ったほうを選択できます。
2~3人用
4~5人用
アルミとステンレスのメリット・デメリット
アルミとステンレスを比較して分かったそれぞれのメリット・デメリットを簡単にまとめました。
アルミのメリット・デメリット
- 軽量で持ち運びが容易
- 調理器具に適している
- 価格が安い
- 耐久性に欠ける
アルミは熱伝導率が良いため、調理器具に適していて価格も安く購入できます。
また、軽量で持ち運びが容易です。
デメリットとして柔らかくキズがつきやすいため耐久性に欠ける部分があります。
お手軽といったイメージ。
ステンレスのメリット・デメリット
- サビに強い
- 長持ちする
- 汚れが付きにくい
- 重量が重い
ステンレスはサビに強く耐久性も強いため、長期間の使用に適しています。
また、汚れが付きにくいため後片付けも楽ちん。
デメリットとして重量が重く持ち運びには難がありますが、車での移動なら気になりません。
高い耐久性はヘビーキャンパーにも安心。
キャンプの調理器具はアルミかステンレスかどっちがいい?
キャンプでの調理には、アルミとステンレスのどちらもメリットがありますが、用途によって使い分けるとおいしいキャンプ飯が作れます。
ここではアルミ・ステンレスが適しているキャンプシーンをそれぞれ紹介していきます。
アルミが適しているキャンプシーン
アルミが適しているキャンプシーンは以下の通り。
- 登山など移動が多いキャンプ
- 炊飯や湯沸かし
- サッと簡単に調理したいとき
特にキャンプ初心者が失敗しがちなのが炊飯。
炊飯は熱伝導率が良い素材で炊いたほうが失敗しにくいです。
自宅で使う炊飯器でもアルミや銅といった熱伝導率の良い素材が主流なので、キャンプで炊飯をする場合はアルミがおすすめ。
チタンやステンレスなど熱伝導率が悪い素材は焦げ付きやすい。
ステンレスが適しているキャンプシーン
ステンレスが適しているキャンプシーンは以下の通り。
- 鍋やカレーなどの煮込み料理
- 使用頻度が多いヘビーキャンパー
- お皿やカトラリー
ステンレスはカレーなどの煮込み料理を作るのに適しています。
保温性が高く、じっくりコトコト煮込む調理で本領発揮。
また、表面が滑らかでお手入れが簡単なため、お皿やカトラリーといった食器にもおすすめ。
熱の変形にも強いので火消し壺の素材としても優秀です。
まとめ:アルミとステンレスの違いを知って失敗しないキャンプ道具選びを!
今回はアルミとステンレスの違いについて紹介しました。
キャンプ道具の選びにおいて、アルミとステンレスの特徴を知ることは重要です。適切な道具を選ぶことにより、キャンプがより快適で楽しくなること間違いなし。
最後にアルミとステンレスの特徴をおさらいします。
- 重量が軽い
- 強度が弱い
- サビにくい
- 熱伝導率が良い
- 価格が安い
- 重量が重い
- 強度が強い
- サビにくい
- 熱伝導率が悪い
- 表面にツヤがある
キャンプでの具体的なシーンを考え、これらの特性に基づいて選ぶことが大切です。
ご自身のキャンプスタイルに合った適切なキャンプ道具選びをしてください。
今回は以上です。それではまた。
質問はこちらへ